メープル・カエデ(楓)について|ムクロジ科カエデ属

カエデ科カエデ属の広葉樹

カエデと言えばカナダの国旗が有名ですね。

カナダの国旗

カエデの葉は1700年前後から既にカナダの人々のシンボルとされてきました。
フランス人がカナダに進出するずっと以前から、先住民はカエデを栽培し樹液を収穫して、調味料として使ってきました。

カエデの立木

おそらく、ヨーロッパ人が愛してやまないパンケーキとカエデのシロップが抜群に合うことを発見するのに、そう時間はかからなかったことでしょう。
カエデの木はシンメトリーの葉をつけデザイン的にも美しいし、みんなが大好きな共通の味覚であるし、本国イギリスにもない自分たちのオリジナリティを表すものとしてこれ以上のものはなかったと思います。
国旗に使われているということもありカエデの葉は多くの人に知られています。

カエデの葉

ところで日本におけるカエデとモミジの違いをご存知でしょうか?
違いとしては、葉の切れ込みが浅いカエデを〇〇〇カエデといい、葉の切れ込みが深いカエデを〇〇〇モミジと言われています。 但し、諸説あるそうなので注意が必要です。 カエデ科カエデ属の広葉樹は、特徴ある葉の形には違いはありません。 何れにせよ楓も紅葉もカエデ科カエデ属で植物の分類上は同じなんです。 少し気に掛けながらカエデの葉を見るのも楽しいかもしれません。


イタヤとメイプル(表4)
イタヤなどのカエデ科カエデ属(Acer)の樹種は,英語でメイプル(maple)と総称されます。おもに北半球の温帯に約150種が知られ7),木材利用のはか,シロップの生産や,紅葉の美しさなど,多様な有用性があります。
北海道とアジア東北部のカエデ類
エゾイタヤ(Acer mono Maxim.;マイタヤ,表4のNo.1,2)の材は淡色で,重硬な散孔材ということでは,前項で触れたカバ類と同じですが,それらよりもさらに緻密で,絹のような特有の光沢のある美しい材面を現します。しばしば特殊な杢を含み,工芸的にも珍重されます。重硬で衝撃に強いため器具の柄,体育館の床に適するはか,傷つきにくいので学童用の椅子や机などに好まれます。ピアノのアクションなど楽器材として特定用途があり,曲げ木性能も優れています。アカイタヤ(A.mono Maxim.subsp.mayriiKitam.;ベニイタヤ)はエゾイタヤの亜種とされ,材色はやや赤味が強く,せん断強さを除く強度性能は若干エゾイタヤより劣ります15)。通常「マイタヤ」として,エゾイタヤと同一に扱われます16)。 ヤマモミジ( A. palmatum Thunb.subsp.amoenum Hara;オオモミジ,ハナイタヤ,表4のNo.3)の材は,マイクヤ類より材色が白く,曲げ強度はアカイタヤよりも低くなりますが,側面硬さでは優れています15)。樹形が悪いため,目切れによる欠点の発生が心配されますが,小さい製品や装飾的用途では,はぼ問題ありません16)。 中国,ロシア共和国極東部にも,エゾイタヤなどのカエデ類が分布します4,7,8)。黒竜江省産のエゾイタヤ(表4のNo.4)は,収縮率はやや高めですギ,強度性能は道産エゾイタヤと同等です。しかし,乾燥では割れ,変形を起こしやすく,カナスジがあるために加工困難です4)。
北アメリカのメイプル類
北アメリカ大陸産のメイプル材は,道産カエデ類の代替材として輸入されます。 シュガーメイプル(A.saccharum Marsh.;サトウカエデ,表4のNo.5)とブラックメイプル(A.nigrum Michx.)は,この地域のメイプルの中でも材質が垂硬で,「ハードメイプル」と呼ばれます。木材の外観,比重,強度的性質は,エゾイタヤと同等です。原産地ではダンスホールのフロアやボーリング場のレーンなどの過酷な用途に使われます5・6)。
レッドメイプル(A.rubrm L.;表4のNo.6)とシルバーメイプル(A.saccharinnm L.)は「ソフトメイプル」と呼ばれ,ハードメイプルに比べ軽軟で,強度も低くなります。しかし,特に強度を要求しない用途では,収縮が小さく,加工しやすいので有利です。曲げ木加工にはやや不適です。ヤマモミジ材に近いと考えるとよいでしょう。
いずれのメイプルも,道産カエデ類と同様,しばしば美しい杢を現します。「バーズアイ」と呼ばれる鳥眼杢や,ヴァイオリンの甲板に使われる「フィドルメイプル」などが有名です。

カエデ類材の物理的性質及び強度、加工性能

引用:道産木材データベース

カエデ属

イタヤカエデ

  • 学名:亜種、変種がたくさんあり総称名である
  • 別名:イタヤカエデは総称名オニイタヤ、アカイタヤ(ベニイタヤ)、エゾイタヤ、イトマキイタヤ、エンコウカエデ、双子山、秋風錦、常盤錦など多数
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:北海道、東北、サハリン、朝鮮半島など
  • 用途:家具、建築用材、バイオリン、ギター、ハーモニカなど
  • 比重:約0.67
  • 特徴:加工は容易。木肌は緻密で表面の仕上がりは美しい。点や筋状の黒い変色はガムポケット(樹脂痕)といい特徴の一つ。日本のさくらんぼより少し大きく赤黒い色の実が食用として有名



イタヤカエデ原木




ウラゲエンコウカエデ(裏毛猿猴楓)

  • 学名:
  • 別名:紅葉・ヤグルマカエデ(矢車楓)
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州(岩手県以南)・四国・九州
  • 用途:材:建築・器具・家具・船舶・楽器・土木 / 樹液:砂糖
  • 比重:約0.60

 

ウラゲエンコウカエデ

引用:石川県




ウリカエデ

  • 学名:Acer crataegifolium
  • 別名:メウリノキ、モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州(福島県以南)・四国・九州
  • 用途:器具・薪炭

 

ウリカエデ

引用:石川県




ウリハダカエデ(瓜膚楓)

  • 学名:Acer rufinerve
  • 別名:ウリノキ・アオハダ ・ウリ・ウリナ・ウンナ・モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州・四国・九州
  • 用途:建築・器具

 

ウリハダカエデ

引用:石川県




カジカエデ(梶楓)

  • 学名:Acer diabolicum
  • 別名:オニモミジ、モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州(宮城県以南)・四国・九州
  • 用途:建築・器具・庭木

 

カジカエデ

引用:石川県




コハウチワカエデ(小羽団扇楓)

  • 学名:Acer sieboldianum Miq.
  • 別名:イタヤメイゲツ・モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:北海道・本州・四国・九州
  • 用途:材:用材 / 庭木・盆栽

 

コハウチワカエデ

引用:石川県




コミネカエデ(小峰楓)

  • 学名:Acer micranthum
  • 別名:モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州・四国・九州
  • 用途:材:器具

 

コミネカエデ

引用:石川県




ハウチワカエデ(羽団扇楓)

  • 学名:Acer japonicum
  • 別名:メイゲツカエデ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:北海道・本州・四国(剣山)など
  • 用途:材: 庭木・盆栽、器具材

 

ハウチワカエデ

引用:石川県




ヒトツバカエデ(一葉楓)

  • 学名:Acer distylum
  • 別名:マルバカエデ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:本州
  • 用途:材:建築・器具

 

ヒトツバカエデ

引用:石川県




ミツデカエデ(三手楓)

  • 学名:Acer cissifolium
  • 別名:モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:北海道(石狩・日高・渡島)・本州・四国・九州
  • 用途:材:器具・薪炭

 

ミツデカエデ

引用:石川県




ミネカエデ(峰楓)

  • 学名:Acer tschonoskii Maximowicz
  • 別名:モミジ
  • 分類:ムクロジ科カエデ属
  • 原産・分布:北海道・本州(中部以北海道・大峰山脈)
  • 用途:材:器具

 

ミネカエデ

引用:石川県